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私の実家はサトウキビ農家ですが、担い手は80代後半の父と同居する姉たちです。
島内に点在する農地はそれなりの広さがあるので、現在の担い手にとって、手入れや作物の収穫は負担になっています。 すぐ近所に親戚が住んでいますが、一人暮らしなので私の実家同様に農地の手入れや作物の収穫は大変だと思います。 私が子供の頃は各家庭にたくさんの子供たちがいたので家族全員で農業に携わり、現在に比べれば仕事はずいぶん楽だったのではないかと思います。 島の人口は減少一途のトレンドです。 現状ではかろうじて5,000人を超えていますが、日本の人口予測などをもとに考えれば、今後中長期的には4,000人、3,000人とさらに減少の一途をたどることも十分予想されます。 人口が減るというのは若い人が減ることを意味しますから、島民の平均年齢はどんどん高齢化します。 もし、そうなったらどうなるか。 島の産業を考えてみて下さい。 主要なものは、農業、漁業、観光業です。 農業や漁業はかなり重労働なので、高齢者には辛い仕事です。 私の父からは、「俺は体力の限界だから、田舎に帰って農業をやってくれないか」みたいなことを言われることがありますが、東京で長年サラリーマン生活を経験した私からみると、今の与論島の農業は効率が悪く、生産性も高くなく、それに面白くないし、儲からない仕事です。 だから、あまり積極的に今のままでの家業は継ぎたくないのです。 それに加え、もう一つ問題があります。 私の父は古い人間で自分なりの成功体験を持っているので、自分がやってきたやり方に固執しています。 もちろん、家族の生活を支える上で父の存在や頑張りが大きかったことは間違いありません。 ただ、時代が変わり、与論島を取り巻く環境が変わっていく中では、時代遅れの部分が出てきているのはたしかです。 これは私の実家だけの問題ではなく、島全体に共通する問題のような気がしています。 現状のやり方を良しとしてこのまま推移すれば、そのうち、高齢者は体力の限界で農業や漁業をやめざるをえなくなり、その結果、島のあちこちに耕作放棄地が増え、島の主要産業が衰退し、ますます島が寂れていくという最悪のシナリオになるかもしれません。 では、島を寂れさせないためにどうするか。 私は、島内の農地や建物・施設の有効活用を考えたほうがいいと思っています。 本土から与論島に移住したある方のブログに島の暮らしにかかる生活費の記事があったのですが、東京暮らしの私からすればビックリするほど高いものでした。 その方の記事には、余所の地域から来た人は土地や家がなかなか買えないし、賃貸物件も少なく、仕事もあまりないということが書かれていました。 私は以前から、島の活性化策として島外からの移住者を増やすべきと主張していますが、この方が書かれているような現状だと移住者はなかなか増えないでしょう。 一方で、今後高齢者が増え耕作放棄地が増えていくことが予想される状況においては、多くの無駄が発生してしまうことになります。 建物や施設も使われる頻度が少なければもったいことです。 たまに会合で使われるだけの公民館は建設費を考えれば有効活用されていないといえるでしょう。 仮に私が島の家業を継ぐことになったとして、好き勝手な行動が許してもらえるなら、土地を使って新しいビジネスを考えるかもしれません。 例えば、大きい土地であれば、適当に区画分けした上で月の土地利用料金を決め(月1~2万円とか)、契約者にはこの土地を自由に使っていい権利を与えるとか。 そうすれば、南の島暮らしに憧れている人がそこでキャンプ生活をするかもしれないし、自分で小さな小屋を建てて住むかもしれないし、そこに住みつつ何か仕事を始めるかもしれないし。 あるいは、何世帯か入居可能な小さな長屋を建てて入居者を募集するというアイデアとか。 自分だけのアイデアに限界がある場合は、これまでに培った人脈でいろんな人の力を借りることも考えます。 いずれにしろ、 「今までこうだったから、これからも同じようにやる」という考え方はしないつもりです。 私が住んでいる東京では、公共の建物・施設にアート作品が展示されている光景をよく見かけます。 地下通路の壁一面にいろんな団体の作品が並んでいる光景も見かけます。 島のあちこちにある公民館などにもそんな工夫をしてみてはどうでしょうか。 各家庭の不用品を売買するフリーマーケットを定期的に開催するというアイデアはどうでしょうか。 以前、沖永良部島の土地が中国人に買われていたことが国の安全上問題だとニュースになっていましたが、与論島の土地も耕作放棄地が増えればそうなる可能性があります。 何の使い道もなく何の益も生まない土地を買いたいという人が現れたら、生活が苦しい人ほどすぐ売りたくなるでしょう。 そういったことを考えると、先祖から受け継いだ土地だから後生大事にというのではなく、建てた建物や施設を稼働率が低いままにしておくのではなく、有効活用する方法を真剣に考える時がきていると思うのですが、いかがでしょうか? #
by yoronto
| 2013-09-05 12:11
| 島の再生
雑誌『BRUTUS』(マガジンハウス)9月1日号は、全国の村にスポットをあてた特集でした。 北は北海道から南は沖縄まで日本全国には184の村があるようです。 特集では、その村ならではの魅力を紹介しつつ、過疎化が進む現状がありながらも、逆に他の地域から移住してきた人たちが村興しに一役買っている事例などが紹介されていました。 村興しに成功して一躍全国区になった村のことも紹介されていました。 与論町もかつては村でした。 私自身は村時代のことはよくわかりませんが、自然という点ではきっと今よりも豊かな自然が島全体に広がっていたのだろうと想像します。 ただ、島民の暮らしは物質面では恵まれていなかったため、開発が主眼に置かれて島から昔ながらの原風景はどんどん姿を消していきました。 貨幣経済の世の中、この流れはしかたがなかったことなのでしょう。 しかし、日本全体でそういう流れが進んでしまった結果、逆に今、村などが持つ原風景にスポットがあたり、豊かな自然、密な人間関係、素朴な人間性に魅せられている人が増えてきているのです。 与論島の開発はだいぶ進みましたが、それでもまだ美しい自然はたくさん残っており、それが島の魅力となっています。 こういう場所が故郷であることに私は大いに誇りを持っています。 島を離れて都会暮らしを始めた頃から今日まで、周囲の人たちから「与論島が故郷だなんて本当に羨ましいですね!」と言われることは多く、その度に嬉しさを噛みしめてきました。 ところで、私は現在東京暮らしですが、この地にかれこれ30年近く住んでいるため、今ではすっかり居心地の良さを感じています。 生まれ育った与論島を第一の故郷とするなら、東京は私にとって第二の故郷です。 “住めば都”という言葉がありますが、まさにその通りだと思います。 考えてみれば、故郷を一つだけに決める必要はないわけで、いくつあってもいいんだと思います。 それに、自分にとって居心地のいい故郷をいくつか持っていると人生が豊かになります。 そこで考えたアイデアが、『与論島“第二故郷”化推進プロジェクト』なるものをつくって、島外の人、特に都会の人に向かって「与論島を第二の故郷にしてみませんか?」と呼び掛けてみてはどうかということです。 お盆や正月に帰省する度に、東京や近郊育ちの人から、「お前はいいなぁ、帰る場所があって」と羨ましがられたものですが、こういう人間観感情を考察するにつけ、東京などの都会育ちの人が自分が生まれ育った地以外にも居心地のいい住処を持ちたいというニーズはあると思うわけです。 海外では、複数の場所で住む人はたくさんいるようです。 以前から、移住者を増やすことが与論島の再生につながると主張してきましたが、当然のことながら、島外の人に与論島への移住を決断させるためには、島のインフラの整備からいろんな面での優遇策など島としての取り組みも必要になります。 かなりの投資も必要になるかもしれませんが、島興しに一番貢献するのは何といっても人材です。 いろんな知恵や知識を持った人、行動力のある人が増えていってこそ島は発展するでしょう。 都会にはないものを持っている与論島、生まれ育った都会を第一の故郷としつつも与論島を第二の故郷にできる魅力は都会の人の心を動かすのではないかと思うのですが、いかがでしょうか? #
by yoronto
| 2013-08-20 17:44
| 島の再生
以前、「与論島を“童心に帰れる場所”にしてはどうか」というアイデアについて書きました。 これは私が打ち出した与論島の100年ビジョン『自然と生きる、自然に生きる、魂の島』に基づいたアイデアの一つです。 いつまでも過去の栄光にすがってリゾート地としてPRしているだけでは与論島に未来はありません。 今や与論島に行くより格安の旅行費で行ける海外のリゾート地はたくさんありますし、与論島の近隣には沖縄本島をはじめ多くの島々にリゾート施設があります。 やはり、「与論島でなくては!」という与論島ならではの魅力がないと観光客も移住者も増やせません。 そこで、私が考えたのは、先程あげたアイデアにも関連しますが、与論島を“アドベンチャー&トレジャーアイランド”(冒険とお宝の島)としてPRしてはどうだろうかということです。 私が子供の頃、島には未開発の森や野山があり、そういった場所などでいろんな鳥類や昆虫類、自然の植物などを見かけました。 ちょっと野蛮かもしれませんが、当時は罠を仕掛けて野鳩などを捕まえて食用にしたこともあったし、蝉取りなどもして遊んだものです。 小さい島ながらも、子供の頃は島で行ったことのない場所は多かったので、森や野山はかっこうの冒険の場所でした。 都会の子供たちも同様のようで、ちょっとした自然のある場所へ行くと昆虫などの小さな生き物を捕まえて興奮し、大喜びしています。 また、子供の頃、砂浜で遊んでいると、通りかかった観光客が砂浜にある貝殻を拾っている姿をよく見かけました。 「この貝殻、きれいだね」と言いながら、拾った貝殻を一つひとつ大事そうに持っていた袋に入れていた姿も記憶に残っています。 きっと、彼らにとってはその貝殻はお宝だったのでしょう。 島人にとっては何の変哲もないものが島外からやってきた人にとっては貴重なものということだってあるのかもしれません。 島外に住む人が家族連れで島にやってきた時、友人と一緒にやってきた時、一人でやってきた時、冒険するようなワクワク感があり、島のどこかで自分だけのお宝が発見できる、そういうことで大人も子供も楽しめる島、そんなアイデアはいかがでしょうか? 畑や土地をたくさん持っている方は、その一部を使って昔のように鳥や虫たちが暮らす森林公園(有料)をつくるとか、冒険や与論島らしいお宝が発見できるテーマパークをつくるとか、冒険とお宝というキーワードにいろんな具体的なアイデアが出てきそうです。 #
by yoronto
| 2013-08-03 15:27
| 島の再生
与論島では、古くからお盆や正月に神棚の前にご馳走をお供えし、ご先祖様に召し上がっていただくとともに家内安全や家の繁栄をお願いするしきたりがあります。 年中行事として、私の実家でも毎年やっています。 島を出てよその地で暮らす人が帰省する際には、お土産を神棚に供えて帰省の報告をする慣習もあります。 それだけ与論島の人々はご先祖様を敬う心を持っています。 このしきたりも、執り行う際のやり方は時代とともに変わってきています。 私が子供の頃、お供えするご馳走は、亡くなったご先祖様の人数分をお供えしなければなりませんでした。 例えば、10人のご先祖様がいたら、10人分同じ内容のお膳を準備しなければなりませんでした。 母や姉が作ったお供え用の料理をお膳にのせて神棚の前に運んだものです。 今は、人数分作るのは手間もかかるし、それにお供えした料理は一定の時間が過ぎると家族で食べることになるので、1~3つぐらいのお膳にまとめお供えをするようになりました。 形式は変わってもご先祖様を敬う心が変わらなければいいということですかね。 与論島のしきたりも時代とともに変わり、かつてのしきたりを知る人も次第に減っていっているでしょう。 地域の文化には一見煩わしい面もあるものですが、世界中の人々がそうであるように、自分たちのご先祖様が延々に受け継いできた文化は、例えそのまま引き継ぐことはできなくても歴史・記憶には残し続けたいものです。 #
by yoronto
| 2013-08-01 16:35
| 島の文化
与論島で暮らされている島民の方の中には、「与論島は今のままでは未来はない!」と危機感を抱かれている方もいらっしゃると思います。 そういう方はきっと、現状を変えるために何とかしたいと思っていることでしょう。 地域を変えられるのは、“若者、ばか者、よそ者”とよく言われます。 恐れを知らない挑戦心旺盛な若いエネルギー、古い考え方や習慣にとらわれず人目を気にしないでやってしまう大胆さ、まったく新しい視点で物事をみて提案したりやったりする力、そういうものをこの人たちは持っているということです。 以下のブログ記事は、島の活性化を考える上で示唆に富んでいる点が多いと感じましたのでご紹介します。 ブログタイトル:つぶやきかさこ 記事タイトル: よそ者を嫌う地域に未来はない~限界集落「秋元」の取り組み URL: http://kasakoblog.exblog.jp/17977776/ #
by yoronto
| 2013-07-30 11:35
| 島の再生
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