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都会にしか住んだことのない人が南の島を訪れると開放感を感じるもののようです。
都会の喧騒から逃れて美しい自然に触れ、人々の優しい、親切な姿勢に接すると心が癒されるのでしょうか。 南の島を表面的にしか見ない人にとっては、それこそ南の島々は楽園そのものです。 そういう人は、疲れた自分の姿を見て、「いつか南の島でのんびり暮らしたい」と南の島での生活を夢見ます。 私も長らく東京暮らしをしているのでその感覚はとてもよくわかります。 でもね、南の島で生まれ育った私からすると、そこには幻想があるように思うんです。 つまり、「旅人でその地を訪れるときと実際にその地に住む」のでは違うんですよ。 こんなケースを考えてみてください。 外国人が初めて日本にやってきて、短期間滞在したとします。 見るもの聞くもののすべてが新鮮で、なおかつ接した日本人たちが親切であれば、その外国人は、「あー、日本は何て素晴らしい国なんだろう」と思い込むことでしょう。 一方で、接した日本人たちは、右も左もわからない外国人だから特別に親切にしただけで、自分たちが暮らす日本はそんなに絶賛できるほど素晴らしい国ではないと思っているかもしれません。 実はこの構図とまったく同じなのです。 ・島民は自分たちの島の繁栄に貢献してくれる観光客にはとても親切です。 ・島民全員が島の広報担当者になって島の良い面をPRします。(悪い面は極力隠す) これに対し実態はどうかといえば、 ・島民同士のいがみ合いはよくあります。 ・島民と結婚し島に移住してきた都会人の中には実家の家族や親族とうまく関係を築けない人もいます。 ・お店や遊興スポット、施設は少ないので都会と比べると不便な面が多いのは否めません。 そして、もっとも大きなポイントは、 「島民は、島外からやってきた人を“大和人(ヤマトゥンチュ)”、“旅人(タビンチュ)”と呼び(位置づけ)、自分たちとは違う存在として一定の心情的距離をとり続ける」ことです。 私は現在東京で暮らしておりますが、東京はよそ者を違和感なく受け入れてくれる土壌があります。 その点は与論島と比べて圧倒的な違いです。 それぞれにいい面、悪い面はあるでしょうが、与論島は島民同士の結び付きが強く、東京は他人には干渉しないし無関心という印象を受けます。 両方の地で暮らしてみるとよくわかります。 ですから、南の島で暮らすことを夢見る都会人へのアドバイストとして、「たんに旅行で行くのと住むのでは違いますよ。住むときは、いい面ばかりではなく、今の環境と比べつつ悪い面も十分考えましょう」ということを申し上げます。
by yoronto
| 2005-08-04 09:37
| 島の人々
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