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我が魂の島ヨロン島 The Soul Island "Yoron"


本名:竹内富雄。1964年、東洋の真珠“与論島”で生まれ育つ。私の原点と魂は今もなおこの島にある。 I was born in the small island in Japan.The name of this island is "Yoron" where is very beautiful.
by yoronto
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【与論島再生のアイデア(29)】酒付きの“ダイアミ”から、酒抜きの“オフサイトミーティング”へ

与論島で、「ダイアミしようぜ!」といえば、「一緒に酒を飲もうぜ!」という意味です。
島内では、酒好きの男たちを中心に日常会話の中でこういう言葉がよく出てきます。
島外でも、与論島出身者の間で飲み会をする際にあえてこういう島言葉を使うことがあります。

私の父も大酒飲みでしたが、同じ血が流れているのか、私を含め男の子たちは全員酒好きです。
私の都会サラリーマン生活も30年近くになりますが、これまで仕事帰りによく飲みに行きました。
多くは同じ職場の同僚と一緒でしたが、同僚からは「与論島の人はお酒が強いんだなぁ」とよく感心されたものです。

酒好きは何かと口実をつくっては酒を飲むわけですが、私の経験上言えるのは、酒の場は楽しいものの、それ自体はたんなるおしゃべりの場であって何かを生み出すことはほとんどないということです。
お酒で気が大きくなることもあって、「おお、そうだそうだ。絶対やろうぜ!」などと勇ましいことを言いながら、翌日素面になったら元通りになって何もしないということはよくありがちです。

当たり前のことですが、真面目に何かをやろうとすれば、真剣に考え、必死に考え、行動力を発揮する必要があります。
もちろん、その時には酒抜きで冷静な思考ができる状態になければなりません。
真面目な議論を必要とする事柄ほど、「一緒に酒を飲みながら議論しよう!」というのはばかげたことです。
もちろん、お互いの関係を深めるために飲みの機会をつくるのは有効ですけどね。

与論島のダイアミは、“与論献奉”という酒飲みの儀式がともなうことがよくあるので、参加者がとことん酔っ払って冷静さを失うという弊害があります。
たんに宴を楽しむ機会ならそれでもかまわないのでしょうが、真面目な議論や打合せを行うにはまったく相応しくない集いです。

ただ、私は、与論島民が何かをきっかけに気軽に集まる習慣を持つことはとてもいいことだと考えています。
三人寄れば文殊の知恵”ということわざもありますが、人が集まれば情報交換や意見交換ができますし、そこで何かのアイデアが生まれ、そのアイデアを実現するために協力し合って行動を起こすことができます。

組織の風土を変えるために、問題意識を持った人たちが仕事を離れたところで集って議論することを“オフサイトミーティング”といいます。
企業が古い体質、硬直した組織を変革するためによく用いる手法です。
私は、この手法が与論島の再生に活用できるのではないかと考えています。
私のアイデアは、

酒付きの“ダイアミ”から、酒抜きの“オフサイトミーティング”へ

島内には、半ば強制的に飲まされる酒の場を嫌い、そういう場に意識的に参加しない人たちもいます。
そういう人たちでも、酒抜きで真面目に議論する、しかもその事柄が自分の生活や将来に影響を与えることであれば参加してくれるでしょう。
酒好きの多い島だからダイアミのような集いがあってもいいでしょうが、島の現状と将来のことを考えれば、「今後どうやって島を発展させ、どういう島づくりをしていくのか?」という視点から、島民同士が真面目に語り合える機会をつくり、そういう機会を増やしていったほうがいいと思うのですが、いかがでしょうか?

【与論島再生のアイデア(29)】酒付きの“ダイアミ”から、酒抜きの“オフサイトミーティング”へ_e0032991_10221460.jpg

【与論島再生のアイデア(29)】酒付きの“ダイアミ”から、酒抜きの“オフサイトミーティング”へ_e0032991_10223326.jpg


by yoronto | 2011-11-26 10:28 | 島の再生
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