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9月に行われた与論町長選挙の際には、事前の公開討論会において候補者の口から、与論島の人口は20年後には4,000人(現在より約1,000人減少)に減るとの予測も出ているというお話が出ていました。 もし、こういう予測があるのなら、島のリーダーとしてはまず考えなければならないことがあります。 それは、“現状のまま成り行き任せにするのではなく、人口減少を食い止め、逆に増やすにはどうするか”を考えることです。 当然のことながら、各候補者はそのことについて考えているでしょうし、ご自身なりのアイデアも温めていることでしょう。 ただ、その際に留意しなければならないことがあります。 それは、従来の延長線上でその対策を考えないことです。 これは国の政策にも言えることですが。 今、日本の人口も将来的に減少するという予測が出ています。 しかも、高齢化はどんどん進行し、人口は減るのに構成年齢は上がる、このことは何を意味するかといえば、働きざかりの労働人口が減り、国の生産力、活力が低下していくということなのです。 政府はこのことへの懸念もあって、少子化対策などにも取り組み始めています。 ところで、世界に目を転じてみるとどうでしょうか? 最近発表された世界の人口データによれば、世界では今人口が爆発的に増えており、1999年に60億人だった人口は70億人に達したのだそうです。 つまり、国や地域によってはどんどん増加しているところがあるため、先進国など一部の国や地域で多少減ってもそれをずっと上回るスピードで世界全体で人口が増えているわけです。 ということは、そこから導き出される考え方は、与論島のリーダーといえど、島内事情や国内事情だけでなく、世界的視野で物事を考えなければならないということです。 いや、これはリーダーだけというより、ネットも普及していることだし、島民自身もできるかぎりその視点を持つ必要があるかもしれません。 例えば、英語などの外国語で与論島をPRするサイトをつくって世界に向けて与論島の情報を発信してはどうでしょうか? 南米エクアドルの沖合いに貴重な生物たちが生息することで有名なガラパゴス(諸島)という島があります。 世界的にもよく知られた島です。 この島の生物たちは、他の地から完全に隔絶されているがゆえに独自の進化を続けているとも言われています。 こういった生き物たちを見ようと、世界中からたくさんの人たちが訪れているのだとか。 「日本のガラパゴス化」という表現が使われることがありますが、それは、日本国内だけでしか通用しないために世界では通用しないといった意味合いの時に使われます。 ガラパゴスの特徴である独自の進化を悪い意味として使っているわけですね。 でも、そもそものガラパゴスは今やその独自性、貴重な存在が注目されて人々の関心をひき、人々の足をこの地に向かわせているのです。 与論島にもガラパゴス的な面、独自の進化があってもいいと思うんです、他の南の島々とは違う。 たんに海・砂浜・自然が美しい南国の島というだけでなく、何かそこに“これが与論島!”という独自の何かがあってもいいと思うんです。 そのためのアイデアとして、私が以前に提言したのが、『自然と生きる、自然に生きる、“魂の島”』という今後与論島が目指すべきコンセプト(考え方)です。 (→詳細はこちら) 島民がこのコンセプト(考え方)を意識しながら、日々生活し、何かをやっていく、そのうちにこの言葉の意味がすっと腹に落ちる日が来るのではないか、そう思っているのですがいかがでしょうか?
by yoronto
| 2011-10-13 11:51
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