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<与論町長選公開討論会の模様>
昨日、さる9月4日に実施された与論町長選に先立って開催された「与論町長選公開討論会」をYoutubeで観ました。 現職町長と挑戦者1名による一騎打ちの論戦でしたが、二人の候補者のお考えを聞きながら、率直に感じたのは、残念ながら、「将来展望(夢)がない」、「現状を良い方向へ変えていく具体案が何もない」ということでした。 郷里の大先輩お二人を前にしておこがましいことを言うようですが、この公開討論会の内容を聞いて、果たしてどれだけの島民が、地元出身者が与論島の未来に明るさを感じることができたでしょうか。 少なくとも私はほとんど、いやまったく感じることができませんでした。 国政上の懸案事項になっているTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)には絶対反対するんだ、空港を拡張し整備しよう、役場庁舎のあり方を検討しよう、牛の糞尿問題への対応が必要だ、漁港の整備が重要だ、もっと観光客を増やすべく対策を講じよう、などなど。 また、討論の中で将来的には与論島の人口が4,000人にまで減少するという国の予測データも取り上げられました。 与論島の産業を取り巻く厳しい現実の認識、将来人口が減っていくことへの対策、そういうことに対する根本的な議論なくして、その上に立った長期ビジョンなくして、島民は与論島の明るい未来を感じることはできないのではないでしょうか。 現状認識ができるなら、TPPには表向き反対しながらも、日本が受け入れた時の場合を想定し次の一手を考えておくのがリーダーの役割です。 以前から懸念されていたことではありますが、保護行政で守られているものが衰退の一途をたどるのは歴史の必然です。 現在島の農業の主な作物であるサトウキビについても、次の作物を模索する必要があるでしょう。 企業誘致の話も出ていましたが、自然を売りにしている与論島にあって、景観を壊すことにつながる企業誘致は賢明な選択とは思えません。 観光客を増やしたいという話は両候補者から出ていましたが、私に言わせりゃ、これはまさに従来型の発想から抜け出せないことの証です。 ズバリ申し上げます。 今後与論島が増やすべきは、与論島で暮らしたいと希望を抱いてやって来る移住者です。 移住者を増やすためには、住みやすい町づくりが必要になります。 そのためには、自然を守る取り組みが必要になるし、“安心・安全”のための医療、防災面の充実化も必要です。 移住者が増えれば、島の人口減少を食い止め逆に島の活性化につながります。 短期間でもたらされる利益ばかり重視し、観光施設整備にお金をかけるのはまったくの無駄です。 施設など造らず、自然のままを観てもらえばいいのです。 移住者は観光を楽しむためにやって来る人ではないので、自分が実際に住む町を自分自身で良くしたいという思いを持ちます。 人々との交流を望みます。 自分たちが持っている知恵やノウハウを島発展のために使ってくれます。 観光で来島する時は旅費が高いと感じますが、住むとなればその感覚はなくなります。 移住者は何も日本に限定する必要はないでしょう。 アメリカ、ヨーロッパ、アジア、アフリカの国々、世界中から受け入れてよいでしょう。 ただし、やみくもに受け入れて島民の暮らしや島の文化や自然を破壊されてはいけないので、「与論島のビジョンに共鳴できる人」、「島の発展に役立てられる何かを持っている人」、「排他的ではなく、人に優しく寛容的になれる人」など、ある条件を満たした人だけを受け入れるようにすればいいかもしれません。 そうやっていろんな人が集まれば、未来の与論島づくりにいろんなアイデア、知恵が出てくる島の新たな文化ができるような気がします。 企業誘致ではなく、例えば、与論島を自然の宝庫にし、いろんな自然が研究できる一大拠点にするというのはどうでしょうか。 それこそ周囲を海に囲まれているわけですから、海洋研究のための施設はあってもいいかもしれません。 「与論島へ行けば海洋の研究ができる」ということで、日本中から世界中から人がやって来ると面白いかもしれません。 リゾート地で売り出すより、こっちのほうが断然面白いと思うのは私だけでしょうか。 自然の植物を増やし、いろんな植物を使った食べ物、料理を楽しめる工房を造ってみてはどうでしょうか。 農家はサトウキビではなく各々自分のアイデアでいろんな植物を栽培し、それを工房が買い取って、それを使った食べ物、料理を考案し、その中から与論島の名産品を産み出していくというアイデア。 この考え方は植物だけでなく他のものにも応用できると思います。 そんな面白いことをやっている島だったら、多くの人が関心を持ち、中には移住したいと思う人も出てくるのではないでしょうか。 9月21日付の記事で、私が考える“我が故郷「与論島」再生のための100年ビジョン”を提言しました。 自然と生きる、自然に生きる、“魂の島” このコンセプトで町づくりを行っていく、そしてそのコンセプトに共鳴してくれる人々を受け入れていく、これが与論島の未来につながるのではないかと信じています。 これは一与論島出身者のアイデアに過ぎませんので、これを一つの材料に、与論島の将来ビジョンについて議論が盛んになればと思うのであります。
by yoronto
| 2011-09-28 12:21
| 島の再生
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