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これは私の受け止め方ですが、今の時代のトレンドをみていると、“自分らしさ”を求める人が若者を中心に増えており、このトレンドは今後さらに広がっていくような気がしています。 自分らしさを求めるとはどういうことかとえば、他人に強いられるのではなく自分の自主性を大切にする、自分のやりたいことをやる、自分のいい面が生かせることをする、心から楽しいとか面白いと感じられることをする、自分の存在が世の中に(他人のために)役立っていることを実感できることをする、といったようなことです。 戦後、貧しい日本はとにかく国を富ませ、家族や個人が物質的に豊かになることを目標に進んできました。 その過程では、個人の思いよりも国、組織、家族の発展を優先し、個人は犠牲にされることも多々あったと思います。 私が生まれた頃、我が家は貧乏だったので両親は朝から晩まで必死に働き、年長の兄や姉たちも家計を助けるためによく働いていました。 当時は我が家だけでなく日本全国の家庭が同じような状況だったのではないでしょうか。 そういった頑張りのおかげで国は豊かになり、各家庭も豊かになり、個人も恩恵を受け欲しいものが買えるようになりました。 今の日本は物質面ではかなり豊かといえるでしょう。 一方で、物質面で満たされた環境になると、今度は精神面で不足しているものに対する欲求が強まります。 毎日会社へ通い、やりがいのない仕事に時間を費やすことが無駄に思えてきます。 そして、「私の人生、これでいいのだろうか?」、「自分らしい生き方をしたい」と考えるようになります。 昨今、若い人の中に“社会起業”を志す人が増え、大儲けはできなくてもやりたいこと仕事にしたいという“小商い”に関心を持つ人が増えています。 私は50歳で若くはありませんが、私自身も最近小商いに興味を持ち出したのでこういった若者たちの気持ちがよくわかります。 起業には、小さく始めて大きく育てる(スモールビジネスからビッグビジネスへ)というイメージもありますが、“小商い”には、もっとも大事なのは自分らしさが発揮できることというイメージがあります。 今回の私のアイデアは、 島外から“小商い”希望者を呼び込むしくみをつくってはどうか ということです。 島の現状、今後の問題として、 ・島民の人口の確実な減少 ・島の既存産業(農業・漁業・観光業・商業)の衰退 ・島民の高齢化、後継者不足による既存産業の衰退(耕作放棄地、漁港の衰退、店舗・観光施設の老朽化等) といったことなどがあげられます。 何もしなければ、美しい自然は残ったにしても、島の活力は失われ島の経済は疲弊していくだけです。 大事なのは、誰でもいいからアイデアを出し、自ら実践し、あるいは他人に協力を呼び掛けて実践していくことです。 上記のアイデアに話を戻すと、具体的な方法として、 ・地主が高齢化し農業の継続が困難な場合は、町役場が土地を一旦借り上げ、農業で小商いをしたい人を募って貸し出す。 その場合、貸し出し料を極力安くし、手続きは極力簡素にします。 町役場でやるのが負担であれば、それをやるための外部組織をつくってもいいかもしれません。 ・観光のピーク時に建てたホテル、旅館などはかなり稼働率が落ち所有者の負担になっているでしょうから、それらの建物の全部または一部(空き部屋など)を格安で小商い用に貸し出します。 ・島外から与論島で小商いをしたくてやってきても、商いをする場がないと困ってしまうので、例えば、町役場が主導して公営の市場をつくり、そこに小さな区画を設け、その区画を格安で貸し出し、商い(例えば収穫した農産物や加工品を売るとか)希望者に自由に商いをしてもらいます。 ・今や島内のネット環境は整っているので、ネットを使って小商いをしたい人のために住居を安く提供します(移住には住む場所と費用が一番問題になるので)。 他にも方法に関するアイデアはたくさんあるかもしれません。 台風の被害というリスクはありますが、美しい自然、美味しい空気、おもてなしの心をもった人情味あふれる島民、これらに加えて、小商いができるチャンスが与論島にはあるとなれば、現状の生き方・生活から抜け出し、ある期間与論島へ移り住んで小商いでもやってみようかという若い人(だけとは限りませんが)が増えるのではないでしょうか。 若い人の移住者が増えると島全体が活性化するのではないかと考えますが、こんなアイデアいかがでしょうか?
by yoronto
| 2014-09-07 13:01
| 島の再生
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