我が魂の島ヨロン島 The Soul Island "Yoron"


本名:竹内富雄。1964年、東洋の真珠“与論島”で生まれ育つ。私の原点と魂は今もなおこの島にある。 I was born in the small island in Japan.The name of this island is "Yoron" where is very beautiful.
by yoronto
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【与論島再生のアイデア(45)】土地、建物・施設の有効活用を考えるべき時がきた

私の実家はサトウキビ農家ですが、担い手は80代後半の父と同居する姉たちです。
島内に点在する農地はそれなりの広さがあるので、現在の担い手にとって、手入れや作物の収穫は負担になっています。
すぐ近所に親戚が住んでいますが、一人暮らしなので私の実家同様に農地の手入れや作物の収穫は大変だと思います。
私が子供の頃は各家庭にたくさんの子供たちがいたので家族全員で農業に携わり、現在に比べれば仕事はずいぶん楽だったのではないかと思います。
島の人口は減少一途のトレンドです。
現状ではかろうじて5,000人を超えていますが、日本の人口予測などをもとに考えれば、今後中長期的には4,000人、3,000人とさらに減少の一途をたどることも十分予想されます。
人口が減るというのは若い人が減ることを意味しますから、島民の平均年齢はどんどん高齢化します。

もし、そうなったらどうなるか。
島の産業を考えてみて下さい。
主要なものは、農業、漁業、観光業です。
農業や漁業はかなり重労働なので、高齢者には辛い仕事です。
私の父からは、「俺は体力の限界だから、田舎に帰って農業をやってくれないか」みたいなことを言われることがありますが、東京で長年サラリーマン生活を経験した私からみると、今の与論島の農業は効率が悪く、生産性も高くなく、それに面白くないし、儲からない仕事です。
だから、あまり積極的に今のままでの家業は継ぎたくないのです。

それに加え、もう一つ問題があります。
私の父は古い人間で自分なりの成功体験を持っているので、自分がやってきたやり方に固執しています。
もちろん、家族の生活を支える上で父の存在や頑張りが大きかったことは間違いありません。
ただ、時代が変わり、与論島を取り巻く環境が変わっていく中では、時代遅れの部分が出てきているのはたしかです。
これは私の実家だけの問題ではなく、島全体に共通する問題のような気がしています。
現状のやり方を良しとしてこのまま推移すれば、そのうち、高齢者は体力の限界で農業や漁業をやめざるをえなくなり、その結果、島のあちこちに耕作放棄地が増え、島の主要産業が衰退し、ますます島が寂れていくという最悪のシナリオになるかもしれません。

では、島を寂れさせないためにどうするか。
私は、島内の農地や建物・施設の有効活用を考えたほうがいいと思っています。
本土から与論島に移住したある方のブログに島の暮らしにかかる生活費の記事があったのですが、東京暮らしの私からすればビックリするほど高いものでした。
その方の記事には、余所の地域から来た人は土地や家がなかなか買えないし、賃貸物件も少なく、仕事もあまりないということが書かれていました。
私は以前から、島の活性化策として島外からの移住者を増やすべきと主張していますが、この方が書かれているような現状だと移住者はなかなか増えないでしょう。
一方で、今後高齢者が増え耕作放棄地が増えていくことが予想される状況においては、多くの無駄が発生してしまうことになります。
建物や施設も使われる頻度が少なければもったいことです。
たまに会合で使われるだけの公民館は建設費を考えれば有効活用されていないといえるでしょう。

仮に私が島の家業を継ぐことになったとして、好き勝手な行動が許してもらえるなら、土地を使って新しいビジネスを考えるかもしれません。
例えば、大きい土地であれば、適当に区画分けした上で月の土地利用料金を決め(月1~2万円とか)、契約者にはこの土地を自由に使っていい権利を与えるとか。
そうすれば、南の島暮らしに憧れている人がそこでキャンプ生活をするかもしれないし、自分で小さな小屋を建てて住むかもしれないし、そこに住みつつ何か仕事を始めるかもしれないし。
あるいは、何世帯か入居可能な小さな長屋を建てて入居者を募集するというアイデアとか。
自分だけのアイデアに限界がある場合は、これまでに培った人脈でいろんな人の力を借りることも考えます。
いずれにしろ、 「今までこうだったから、これからも同じようにやる」という考え方はしないつもりです。

私が住んでいる東京では、公共の建物・施設にアート作品が展示されている光景をよく見かけます。
地下通路の壁一面にいろんな団体の作品が並んでいる光景も見かけます。
島のあちこちにある公民館などにもそんな工夫をしてみてはどうでしょうか。
各家庭の不用品を売買するフリーマーケットを定期的に開催するというアイデアはどうでしょうか。
以前、沖永良部島の土地が中国人に買われていたことが国の安全上問題だとニュースになっていましたが、与論島の土地も耕作放棄地が増えればそうなる可能性があります。
何の使い道もなく何の益も生まない土地を買いたいという人が現れたら、生活が苦しい人ほどすぐ売りたくなるでしょう。
そういったことを考えると、先祖から受け継いだ土地だから後生大事にというのではなく、建てた建物や施設を稼働率が低いままにしておくのではなく、有効活用する方法を真剣に考える時がきていると思うのですが、いかがでしょうか?
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by yoronto | 2013-09-05 12:11 | 島の再生
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