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東京に20年以上住んでいて常に感じることですが、東京という大都会は自然災害にとても脆いですね、しくみも人々も。
東京にかぎらず大都市はいずこも同じなのでしょう。 与論島民は島に住んでいるかぎり誰でも経験しますが、与論島には毎年たくさんの台風がやってきます。 台風の通り道になっているような場所にあるのが与論島で、これはもう逃れられない宿命としか言いようがありません。 しかし、与論島の民はこれを自然のこととして受け止め、毎年何らかの被害は受けながらも、各家々では自分たちなりの備えをし対応してきました。 言ってみれば、与論島の民の歴史は、自然の猛威との共存でもあったと言えるでしょう。 そこには与論島の人々のたくましい生き方があります。 台風が東京にやってくる頃には勢力もだいぶ弱まっているのに、与論島を襲う台風は最大勢力ですからね。 否が応でも人々は強くなります、雑草のごとく。 弱い台風でも多くの被害を出す大都市に比べ、いろんな条件の違いはあるでしょうが、強い台風の直撃を受けても人的被害を含め、被害を少なめに抑えられる与論島はすごいなとつくづく感心します。 もちろん、自然災害はいつ何時起きるかわからないし、どれだけの規模のものが襲ってくるかわかりませんので、備えは常に重要です。 台風といえば、子供の頃、台風の影響を逆手にとった楽しみがありました。 その一つは、台風の翌朝、海岸に行って打ち上げれた魚を見つけることでした。 死んではいてもまだ新鮮なので、運よく見つけることができるとそれが食卓のご馳走になったものです。 それから、台風の時はよく停電が起きましたが、蝋燭を囲んで家族全員で食事する雰囲気も好きでした。 台風対策で家の戸を全部閉めてしまうので、停電になると家の中が真っ暗になりましたが、そんな中でラジオを聴くのも楽しかった思い出です。 3月11日の東日本大震災やかつての阪神・淡路大震災のことを思い浮かべながら、自然の猛威への畏怖と備え、そして逃れられない宿命との共存についてつらつら考える今日この頃です。 <台風の影響で破壊された海岸の堤防> <修復された堤防>
by yoronto
| 2011-10-20 14:34
| 島の歴史
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