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私は現在東京で暮らしていますが、友人や知人、あるいは初めて会った人に出身地が与論島であることを告げると、多くの場合、「与論島は観光地として有名ですよね」という反応が返ってきます。
与論島にとって観光業は基幹産業の一つでもあるので島上げてPRしていることもあるし、また、かつては与論島ブームが起きた時代もあったので与論島を知っている人は多いのでしょう。 しかし、現在の与論島は観光地としてどうなのだろうか、毎年多くの観光客が訪れて賑わっているのだろうかと考えてみると、残念ながらもはや観光業にはかつてのような勢いはないというのが正直なところです。 与論島ブーム時代の島の状況を知っている人が現在の状況をみると、あまりの変貌ぶり(衰退)に驚くはずです。 その要因として考えられるのは、まず第一に、本土から与論島へ行くまでの旅費の高さにあることは間違いありません。 私がたまに帰省する時は、仕事が休みのお盆や正月の時期を利用することが多いのですが、航空運賃の割引が適用されないこの時期に帰省すると運賃だけで10万円以上かかります。 今や10万円もあれば海外のパック旅行を楽しめる時代です。 よほど与論島に何らかの魅力がなければ人々は海外旅行を選ぶでしょう。 第二に、かつての与論島ブームは、島のPR活動の成果というよりは、沖縄返還前後の南国ブーム、海外旅行が高嶺の花だった時代の国内旅行ブームが背景にあったにも関わらず、当時その恩恵を受けた人たちがその状況がいつまでも続くと信じて疑わなかったこと、あるいは当時のやり方が現在でも通用すると思い込んで同じ思考で同じやり方を続けていることにあるでしょう。 与論島という名前さえPRしておけば本土からたくさんの観光客がやってくるので、島では観光施設を整備し、ホテルや民宿を建設し、お土産品を売ればいいという旧来型の発想を変えなければ島の観光業は成り立たないのが現実です。 現在リゾート開発で成功しているのは、島外の外部資本で開発された“プリシアリゾート”のみでしょう。 はっきり言って、与論島ではプリシアリゾートの一人勝ちみたいなところがなきにしもあらずです。 ネットで与論島情報を検索すると、海や砂浜などの美しい自然であったり、観光としての見所であったりなど、与論島のいい面だけを紹介しているものがあふれています。 それはそれで情報発信者側の意図に基づいているものなのでいいでしょう。 ただ、物事には常にいい面と悪い面、光と陰の両方があるものです。 私のこの記事の内容は、与論島を観光地として積極的にPRしたいと思っている人にとっては好ましからざるものかもしれません。 けれど、現実は現実、現実を直視することからしか現状打破のためのアイデアは見い出せないような気がするのです。 <観光客に人気のプリシアリゾート>
by yoronto
| 2011-09-19 15:10
| 島の産業
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